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カレッジ第12回「気候危機のリスクと社会の大転換」を開催しました。

よろこびの森カレッジ 2021/09/03

 

9月3日(金)にオンラインとサテライト会場にて

開催しました。

 

 

講師は国立環境研究所
地球システム領域 副領域長の江守 正多

 

地球は晴れ太陽からエネルギーをもらっています。

地球には大気があり、大気の中の温室効果ガスのおかげで

地球の温度が保たれています。

 

しかし、人間活動により、この温室効果ガスが強まり、

温暖化は進む一方です泣き顔

 

今回は温暖化の現状を詳しく教えてもらうと共に、

私たちにできることひらめきを教えていただきました。

 

温暖化による主要なリスクは以下の8つのもの。

1、海面上昇・・・海水が温まって膨張する、陸の氷が溶け海水が増える。

2、洪 水・・・ 水蒸気が増えて、大雨が降りやすくなる。

3、極端な気象現象・・・台風、ハリケーンなど(水蒸気を燃料とするため)

4、熱 波・・・熱中症などの健康被害

5、食料不足・・・農業への悪影響、干ばつ

6、水資源不足・・・   〃

7、海洋生態系の損失・・・サンゴの死滅・白化⇒魚の住みかの減少

8、陸の生態系の損失・・・森林火災など

どれも深刻な問題です。

 

人間が直接増やしている温室効果ガスで

主なものは二酸化炭素。

世界で排出量を減らしていくことが大切です。

 

そんな中、日本人は温暖化対策をすればするほど、

「生活の質が悪くなるあせあせ (飛び散る汗)と思っている人が多いとのこと。

なぜなら、とにかく「我慢」「負担」で乗り切ろうと考えるから。

 

「便利」「快適」をあきらめ、

昔の生活に戻らなきゃと考える人が多い。

江戸時代、石器時代いつまで戻ればいいのもうやだ〜 (悲しい顔)…と

 

江守氏によると、この考え方では数%は減らせるだろうが

決してゼロにはできないとのこと。

 

そこで必要なのは、社会の「大転換」ダッシュ (走り出すさま)

ここでいう「大転換」とは単なる制度や技術の導入ではなく、

人々の世界観の変化を伴う過程のこと。

 

つまり二酸化炭素を出さないことが
当たり前の世の中になること。

 

それはどういうことなのかを、

喫煙を例にお話してくれました。

ほんの30年前はお店・会社・バスや電車内でも

どこでもタバコが吸えました。

しかし現在は、分煙・禁煙が常識になっています。

これと同じように、

気が付いたら世の中の常識が変わっているという

大転換を起こすためにわたしたちにできること。

 

それは、「脱炭素を全力で後押しする」こと。

具体的なアクションとして下記の例を示していただきました。

★興味をもって調べて、友達に・周りに発信する

★脱炭素に取り組んでいる企業・自治体・政治家を応援する。

★選挙の際には候補者に、

 「脱炭素・気候変動問題に対してあなたは何をするのですか?」と聞いてみる。 

など。

 

人間が住める地球を将来に残すためにも、

自分たちにできることを積極的に取り組んでいきましょう。

 

ご参加いただいた皆さんからは、下記のようなご感想をいただいております。
(一部抜粋)

皆さんありがとうございましたdouble exclamation

・IPCCに直接関わっておられる先生のお話を聴く機会うれしいです。
 電気の自給自足はぜひ、国として積極的にすすめてもらいたいです。
 電柱が無くなるし、高い電柱の地中化は不要、防災にもなります。
 そのための蓄電池、電気自動車蓄電など技術がより発展するのを望みます。
 でも、その希少元素の取り合いになるのも心配されます。
 静かな風力発電、海に近いところでは、波、小川の近くでは、小水力発電など、
 豊かな自然を利用した発電と、これ以上電気を使わない
 (家電製品をできるだけ使わないなど)ことも考えられます。

内容が多岐にわたり、大変勉強になりました。
 特に再エネについて関心があったので、質問について丁寧にお答えいただき
ありがたかったです。
 「社会が脱炭素化に向かうには社会の大転換が必要」ということばは心に響きました。
 将来世代のために、自分のできることから進めていきたいと思います。

・温暖化の背景や科学的根拠など分かり易く丁寧に解説してくださり、
とても勉強になりました。 そして現状や将来を知り恐怖も感じました。
 人間至上主義や行き過ぎた資本主義など、人間の欲が根本にあるのだと思います。
 振り返ると、自分自身も損得勘定で物事を選択している部分もあるので、
本当に地球に良い行動は何か考え、自分でできる範囲のことは地球環境を考慮に入れ
選択していきたいと思いました。

・私たちにできることだけでなく、気候変動の問題から話していただけたのが大変良かった。
 関心を持つか持たないかで、感じ方は大きく変わってくることを知った。
日本人が我慢だととらえるのは、それだけ関心がない、
知識がないことのあらわれだとわかった。
気候変動問題や環境について自分たちでできることを進めていこうと思っているので、
講演をもう一度よく振り返って考えていきたい。
毎回素敵な講演で、とてもうれしいです。暮らしの質があがるのを実感します。
ありがとうございます!

 

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